不動産用語集

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ハ行

  • 媒介契約

    媒介契約とは、不動産売買・賃貸借の契約の際に、宅建業者と依頼者の間に取り交わされる取引様態のひとつを指します。宅建業者の取引様態には、大きく分けて、1. 宅建業者が売主または買主、あるいは交換の当事者となる場合、2. 売買、交換、貸借の代理人となる場合、3. 売買、交換、貸借の媒介をする場合、の三つがあり、この三番目の様態が媒介契約と呼ばれるものとなります。さらに媒介契約には、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の三つの様態があり、どの形かによって契約の仕方が異なります。

  • Pタイル

    Pタイルとは、タイルのように薄い板状になったプラスチック系の床材のことを言います。主に塩化ビニル系のもので硬く、30センチメートル四方程度の大きさのものが一般的です。

  • B工事

    テナントの費用でオーナーが施工する工事のことを言います。主に建物駆体と連続機能を持つ設備、共通性のある設備、特に安全を保つべき工事(消防関連等)です。

  • 不動産投資信託

    投資家から集めた資金を主に不動産で運用し、その運用益を投資家に分配する集団投資スキームの一つ。2000年11月の改正投信法の施行により、投資信託の運用対象が不動産などを含む一般の財産権まで拡大されたことから、不動産投資信託の組成が可能となりました。

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  • 不動産の証券化

    改正投信法によって、従来は「主として有価証券」に限られていた投資対象資産に、不動産(および政令で定める資産)が加えられ、広範な財産権全般への投資の道が開かれました。

    もちろん、1998年の証券投資信託法の改正で解禁された会社型投資信託制度も適用され、不動産ファンドの株式会社での運用も可能となりました。これによって米国のREIT(Real Estate Investment Trust)に見られるような、一般投資家を含めた広範な投資家の参入を促す不動産ファンド市場の形成が本格的に進むことになるとともに、新たな流通市場を支えるニュービジネス=不動産金融ビジネスが派生してきています。

    具体的に言えば、会社型投資信託におけるビークルとなる投資法人から資産運用委託を受ける投資委託業(許可制)、投資家の支援者としての投資顧問業(登録制)、ファンドに組み入れた実物不動産を管理運営するプロパティマネジャーなどです。

  • 不動産の流動化

    「不動産市場の流動化」を言う場合と「不動産資産の流動化」を言う場合とがあります。

    不動産への投資では、かつては不動産を保有し続けることに価値が置かれていました。高度経済成長・拡大再生産の時代には企業はその高い収益で不動産投資を行い、節税効果と担保力=資金調達力を得ていたわけです。土地は年々値上がりし、それを保有し続けることが拡大再生産の企業基盤になっており、保有した不動産は蓄積され不動産市場は固定化していました。

    ところがバブル崩壊以降、状況が一転して保有によるメリットはなくなりました。不動産の資産価値・担保価値が低下し、一方では巨額の有利子負債が企業活力を低下させるようになっていったのです。企業の資産圧縮を促進するために、さまざまな流動化政策が取られました。企業も徐々に不動産を売却することで負債を返済しようとし、また時には破綻した企業の不動産が売却・競売されることによって、ゆっくりと不動産市場は固定化から流動化に向かいました。

    こうした流れが「不動産市場の流動化」と言われます。 一方「不動産資産の流動化」は、保有することに資産価値があった固定資産の保有部分と収益部分を分けて評価し取引できるよう、不動産についても流動資産的な取引形態を可能とする政策が取られたことによって促進されてきています。「不動産の証券化」がその代表例です。

  • フリーアクセスフロア

    二重床を意味しています。床を二重にすることによって、床と床の空間を利用して、電力ケーブル、 LANケーブルなどを配線することが可能となります。

  • フリーレント

    賃貸借契約の締結期間中でありながら、ある一定期間の賃料支払いを免除することを指します。

    もともとの発想では、新事務所へ移転する際に二重に発生してしまう賃料を、新事務所のほうで免除してもらう意味合いが強いと言えます。米国でのフリーレントは、賃貸借契約の内容・期間・金額、およびオーナー側の内装工事の負担の金額や手法との相関において、複雑な交渉を経て定められていますが、日本においては単純に、テナントとの駆け引きによって3ヶ月・6ヶ月と定まっているケースが多いのが現状です。

    また、フリーレントの計上は、米国では賃貸期間全体に均等に配分して行っていますが、日本では、フリーレント対象月の賃料をゼロとするのが一般的です。これは、契約期間のしっかりと定まった米国とそうではない日本との違いから生まれた慣習と言えます。

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  • フロアダクト

    電線・電話線、コンピューターの通信ケーブルなどを引くためにコンクリート床に埋め込んだ配線管を指します。

  • プロパティマネジメント

    プロパティマネジメントを定義すると「個別の投資不動産の運営管理に必要な建物管理業務とテナント業務とを一括して行い、資金管理を含めてオーナー・投資家またはアセットマネジャーに代わって投資不動産を総合的に経営・管理する」業務となります。プロパティマネジャーが選任されている物件の場合、テナントの入居審査を行い、オーナーによる入居承諾を取るのがプロパティマネジャーの仕事となります。

  • ペリメータゾーン

    建物(オフィス)の窓際や壁際などで外光や外気に温度が影響されやすいエリアのことを指します。このため、日射や外気温により空調の負荷が大きいエリアとなっています。

  • 防火管理者

    消防法に基づき、防火講習会の課程を修了した資格者であり、また防火上必要な業務を適切に遂行できる人が、防火対象物の管理権原者から選任されて、その防火対象物の防火上の管理を行う人のことを言います。
    防火管理者は消防計画を立て、それを基に日常の火気管理、消防設備の適切な維持、消火・避難訓練などを遂行する監督的な役割を担います。

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  • 防災管理者

    防火管理者に加えて、防災講習会の課程も修了した資格者が、大規模地震やテロなどの防災管理も行います。この防災管理者は一定の大規模・高層の建築物等で必要となります。

  • 保証金

    契約を守ることを担保するために支払うお金を一般に保証金と言います。契約終了後に無利息で返還されるのが普通ですが、全額返還せず1~3割償却されるケースもあります。不動産の世界では、敷金とほぼ同じ意味を指します。

  • 保証人

    一般的には身元などを保証する人を指しますが、民法では保証債務を負う人を指します。

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