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移転担当者白書
物件探し
当初重視項目ランキング
三大条件の次は、駅近、山手線内、耐震がつづく
事務所を探すにあたって、最初にどんな条件をあげるのかを見てみると、「エリア」「坪数」「賃料」が上位に並んでいます。もう少し詳しく見ると、1位の「エリア」はほとんどの人が挙げるのに対して、2位の「坪数」は約6割、3位の「賃料」はさらに少ない割合になっています。
というのも、「エリア」に関しては、入居中の事務所の近くや取引先の近くなど、その場所を選ぶ理由がある程度明確になっていることから、条件としてあげる移転担当者が多いのですが、「坪数」に関しては、今より広く・狭くというような漠然としたイメージはあるものの、物件の形や部屋の形状によってもレイアウト効率や実際の執務利用可能な面積が変わります。またそもそも何坪くらいが適正なのか分からないため、ある程度の幅を持って探し始めるためです。
また、「賃料」に関しても、実際の賃料を把握しづらいことから、当初は重視せず、まずは仲介会社が希望に合わせて見繕ってきた物件の中に、希望に合う物件が少なければ賃料の予算幅を広げ、たくさん出てきた場合には、逆に賃料の幅を狭めたりながら選んでいくという流れになっているようです。
そして、上記の「エリア」「坪数」「賃料」以外の条件には、かなりばらつきが見られます。これは、企業の個別事情により、こだわりポイントが千差万別であり、賃貸オフィスに求めるものが多様化しているのを意味しています。
実際には、上位三つの条件だけで移転候補先の決定には至らず、次にどんな希望を優先するのかが選定のポイントで、結果的には三大条件よりも「こっちの方が優先度が高かった!」なんてこともよくある事です。そういった譲れないポイントが何なのかをいち早く見つけ出すことが、物件選定をスピーディーに進めるコツでもあります。
<調査対象> 2010年以降にオフィスを移転したテナント134社
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