売上とオフィスの意外な関係!
駅から遠ければ営業の生産性が上がる?
- 業種
- 営業会社B社
- 従業員数
- 30名
- 坪数
- 60坪
背景・課題
移転をすることが決まっていた営業会社のB社は、条件に合うオフィスをなかなか見つけられずにいました。
条件に合うビルが見つからない・・・
B社は事業拡大にともない、オフィスが手狭になってきたため新しい移転先を探していました。
移転の担当者に任命されたS氏に、上司からは「今のオフィスよりも駅に近いビルで、家賃はできるだけ現状と変わらず、耐震性の優れた築浅のビルを、さらに欲を言えば広い移転先を探すように」との厳しい条件が与えられました。
さらに、上司からは「駅に近ければ交通機関へのアクセスがよく、営業の移動時間が短縮できる。訪問件数が増えて生産性が上がるから、駅近の条件は絶対だ」との指摘が。
「今のオフィスは駅から徒歩5分程の距離にありました。これ以上近いとなると、駅前の物件になるのですが・・・」
しかし、当然ながら駅から近いビルの賃料は跳ね上がり、予算を優先すると現状よりも非常に狭い物件ばかりだったのです。
希望する移転先を見つけられず、S氏は途方に暮れていたのです。
解決策
本来の目的を再確認し、最適なオフィスを提案
なかなか移転候補先が見つからずに困っていると、知人からザイマックスインフォニスタの営業マンを紹介されました。すぐにアポイントをとったS氏は、「とにかく駅近の物件で、今よりも広いところを」と相談しました。ところが、営業マンからは意外なアドバイスをされたのです。
「実は、駅から遠いオフィスの方が営業の稼働率が上がることもあるんですよ」
今までとは正反対の考えに驚いたS氏に対して、営業マンの話は続きます。
「駅から会社までの距離が遠いと、営業は効率を考えて一度会社に戻って次の訪問先に向かうよりは、訪問先から次の訪問先へ直行するなどのスケジュールを立てようとします。結果、効率的に時間が使えるので、数多くの訪問ができる、ということにも繋がるのではないでしょうか。僕もそうですが、会社から遠い訪問先だったりすると特に、会社に戻る前に近場でもう一件回っておこう、と思いますからね。そういう営業マンって意外と多いと思いますよ。例えば営業が20人いたとすると、1日1件訪問が増えれば1ヶ月で400件。1年で4,800件の訪問が増えることになります。訪問件数が増えれば、売上の向上も期待できますよね」
確かに考えてみればそうかもしれないと納得したS氏は、社内の営業にもヒアリングを行い、上司の説得を試みました。
「最初、説得することは難しいかと思いましたが、売上のために営業の稼働率を上げるという本来の目的を再認識したことで、上司に理解してもらえ、説得できました」(S氏)
その後すぐに移転候補先となるオフィスの条件を社内で議論し、新しい条件で再度物件を探し始めました。すると、駅から10分のところに手入れの行き届いた綺麗なビルを発見。
内見してみると、入居していたビルよりも広く明るいオフィスにS氏は大満足。また賃料も予算より安い物件で見つけることができたのです。この物件を報告したところ、満場一致で移転先に決定。
「新しいオフィスへ移転してからは、余った予算で、営業マンが社内メールを外出先で閲覧できる仕組みを導入しました。その効果もあってか、営業の稼働率が大幅にアップしました」(S氏)
それにともなって売上も順調に増えてきたところだと、S氏は満足気に話してくれました。