新橋・汐留に憧れるコラム

鉄道・サラリーマンの聖地「新橋」の歴史

文 : 釜井 知典

東京都港区に位置する新橋。
都内の中でも有名なビジネス街であり、毎日多くのビジネスマン達が行き交う街です。

新橋は汐留、虎ノ門、中央区銀座の一部も含めて新橋エリアと呼ばれる事が多く、新日本石油、ソフトバンク、日本通運、パナソニック電工など多くの企業の本社がこの地域にあります。再開発により汐留周辺にはハイスペックな賃貸事務所や人気の観光スポットが増え若者にも人気の街となっています。

そんな港区新橋は鉄道発祥の地や開運狸など楽しい歴史が詰まった街です。

「新橋」という地名の由来

新橋という名の由来は汐留川に架けられていた橋の名で、現在は新橋、西新橋、東新橋となっていますが、関東大震災前は「新橋」という町名は存在しませんでした。

港区の新橋区域は関東大震災の際に大きな被害を受け地域全体がほぼ焼け野原になったという歴史がありますが、復興の為に大規模な町名整理され、現在の「新橋」という町名が誕生したのです。

古くから「新橋駅」が存在し、歴史ある町名かと思われがちですが、町名としては比較的新しい地名です。

また、東新橋周辺は「汐留」と呼ばれていましたが1965年に行われた港区の町名整理により「汐留」という町名から東新橋と変更となりました。 ですが、2000年以降に行われた再開発により「汐留シオサイト」と都営地下鉄大江戸線、ゆりかもめの汐留駅が開業した事により、この地域は汐留エリアと呼ばれる事が多くなりました。

今では震災当時の面影もなく、ハイスペックビルな賃貸事務所も多く建てられ、ビジネス街として成長しており、新橋演舞場や新橋の料亭街など日本の歴史を堪能できる地域とも言えます。

鉄道発祥の地「新橋駅」の歴史

新橋が日本の鉄道の発祥の地だということをご存知でしょうか?
1882年に日本で初めて東京馬車鉄道が新橋から日本橋まで開通しました。その後日本全国に馬車鉄道が広がりましたが、1903年に電化され新橋と品川に開業し、これが都電(東京電車鉄道)の始まりです。

新橋駅には少しややこしい歴史があります。
1914年に東京駅が完成した際、東海道本線の起点が変更された事により「烏森駅」を「新橋駅」に変更し、元からあった「新橋駅」は「汐留駅」と変更となり荷物・貨物列車の専用駅となりました。そして1986年に初代新橋駅(汐留駅)は長い歴史の幕を閉じたのです。

現在はゆりかもめ、都営大江戸線の「汐留駅」に名が引き継がれ、汐留の賃貸事務所を利用する企業や観光スポットの要となっています。

また、鉄道発祥の地として旧新橋停車場駅舎を再現した「旧新橋停車場鉄道歴史展示場」が2003年4月にオープンしました。本物の駅舎は残ってはおりませんが当時の写真や資料が残っており、それを元に忠実に再現されています。鉄道の歴史だけではなく、オシャレな建物と新橋や汐留の歴史も楽しめるので、鉄道ファンだけではなく家族連れやデートスポットの一つとなっています。

そしてもう一つ、新橋といえば「SL広場」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
時々テレビの街頭インタビューでも利用されているのでご存知の方も多いかと思います。展示されているSLは昭和20年に製造された292号という蒸気機関車で、鉄道開業100周年を記念して昭和47年に設置されました。

烏森口側の繁華街・新橋の守り狸「狸広(たぬこう)」

新橋駅烏森口側の新橋第一ビル前にある大きな「開運狸」があります。この大きな狸の像は「狸広(たぬこう)」と呼ばれており、周辺地域の方に古くから愛されています。

現在のビジネス街からは想像はつきませんが、明治時代に行われた鉄道建設の際、狸の巣が見つかり3匹の子狸がおり、その時に作業員が子狸のために3つの小屋を作ったという歴史が残っています。子狸達が巣立ったあとは残された小屋に人が集まり、お酒を楽しむようになり、やがてこの小屋があった周辺には飲食店が立ち並び「狸小路」と名付けられました。現在は無くなってしまいましたが、今でも当時の名残のような昭和の空気漂う飲食店が立ち並び、毎日サラリーマン達で賑わい、烏森口側には他にも商店街や40年以上の歴史がある雑居ビルや賃貸事務所が並び、サラリーマンの聖地などと呼ばれています。

また、開運狸・狸広はクリスマスには「たぬサンタ」に変身するそうです。忙しいとつい素通りしてしまいがちですが、時々足を止めて新橋の守り狸を眺めてみてはいかがでしょうか。

毎年7月には「新橋こいち祭」も開催され、烏森通りには昔懐かしい縁日や歴史ある伝承遊び、ビアガーデン、ゆかた着付け教室、ゆかた美人コンテストも開催されています。金魚すくい、射的、あんず飴などがあり、近所の子供たちだけではなく会社帰りのサラリーマンやOL達で賑わいます。 社会に出てから忙しくお祭りに足を運ぶ機会が減った方も多いのではないでしょうか。多くのサラリーマンやOLが訪れるお祭りですので、是非一度足を運んで童心に返って楽しまれてはいかがでしょうか?

港区新橋周辺は関東大震災で大打撃を受けた悲しい歴史を持ちながらも、現在では日本の主要都市の一つとなっています。近年、再開発が進められ更なる発展を遂げていますが、どこか懐かしい昭和の面影や歴史が残っている街です。

また、汐留シティセンター、NBFコモディオ汐留、MOMENTO SHIODOMEなど比較的新しい大型の賃貸事務所が増えましたが、1971年竣工のレトロな雰囲気が特徴のニュー新橋ビルなど中小賃貸事務所も豊富です。

日本の中枢でもある港区新橋周辺は、再開発が進められている事から多くの企業から注目を浴びています。交通の便も大変優れており、JR東日本を始め東京メトロ、都営地下鉄浅草線、ゆりかもめなどが利用可能で、東京駅など都心部に用事がある場合や地方への出張などに多彩な路線が利用できるので大変便利です。そんな好立地条件が揃った港区新橋の賃貸事務所は大変オススメです。

文 : 釜井 知典

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